9月30日、マナベジム・真部 豊会長、NHK・林氏らと共に、久しぶりに浜松に
ある袴田巌さんのお宅を訪ねました。

私は袴田さんの好物であるメロン、真部会長はお菓子をお土産としてお渡しすると、とても喜んでくれている様子でした。

昨年の3月に48年間の拘留生活から釈放されて以来、姉・秀子さんとの穏やか生活
の中で、少しずつですが拘禁症による精神疾患が回復されてきているように感じられ
ました。

最近では一人で散歩へ出かける事が習慣になっているという事で、我々も同行させて
頂いたところ、とにかく歩く歩く・・・

午後1:30頃に出発し、家へ戻ったのは4:00近くになっていました。

途中2度ほど、こちらの要望で休憩を取らせて頂いたのですが、以前と変わったと感
じた事のひとつとして、「相手を気遣う」という行動が見られました。

「袴田さん、凄い体力ですね。我々はクタクタです。少し休んでもいいですか?」と
言うと、「しょうがないな・・・」と言って、一緒に石段に腰かけてくれました。

また、真部会長が途中トイレに立ち寄ると、じっと立って待っていてくれました。

以前はこのように「人に合わせる」という行動はほとんどありませんでしたが、少し
ずつ社会性を取り戻している様子でした。

そして、真部会長から10月22日に後楽園ホールでおこなわれるタイトルマッチの際、
「袴田巌シート」にご招待し、アンダーカードのベスト選手に対して「袴田巌賞」の
贈呈をお願いしたい事を伝えると、「忙しいから用事が入るかもしれんが、まあいい
だろう」と、ほぼ快諾してくれました。

今年の3月5日に「袴田巌シート」ご招待して以降、2度目となります。7月7日の企画
では、「気分が乗らない」と言って実現出来なかったので、今回は非常に楽しみで
す。

我々がこのような活動を続ける理由のひとつは「袴田さんに元気になってもらいた
い」という思いです。そしてもうひとつは「再審無罪を勝ち取らなければ袴田さんは
“死刑囚”のまま社会的保障さえ受けられない」という事を多くの人に伝える為で
す。

昨年3月に釈放されたニュースが全国で流れ、もう袴田事件は終わったと思っている
人が大半でしょう。しかし、まだ「袴田事件は終わっていない」のです。

この事をひとりでも多くの方へ伝えて下さい。そして袴田さんが本当の意味で自由を
勝ち取る為のご支援・ご協力を是非ともよろしくお願い致します。

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