戦士と語る VOL2
| 元東洋太平洋バンタム級チャンピオン 新田 渉世 Photo By Hiroaki Yamaguchi |
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ケビン・パーマー WBC世界ミドル級3位 東洋太平洋ミドル級チャンピオン 22戦21勝(13KO)1分 |
こんちわ。“戦士と語る”第2弾です。とりあえずボクシング界に友人の少ない私は、ジムメイトのケビン・パーマーに協力を依頼しました。東洋太平洋ミドル級チャンピオン(WBC世界ミドル級3位)の米軍人ボクサーは、快くインタビューに応じてくれました。 5ヶ月程前からヘルニアでほとんどトレーニングができず、ハワイに2度、長期滞在して治療に専念していましたが、2ヶ月前からフィジカルトレーニング、1ヶ月前からはジムワークも少しずつ再開している。前回の試合が昨年の9月で、ちょっと長めのブランクになりますが、本人は全く不安はないようです。 21勝(13KO)0敗1分というプロキャリアを誇る2人の子供のお父さんは、基地でのハードな職務をしっかりとこなし、ボクシングでもきっちり結果を残している。奥さんもボクシング好きで、ケビンを応援してくれていると言う。ボクシングと家族の生活を両立しているこの男を、私は悔しいけれども尊敬している。現役時代アルバイトで生計を立て、いつも家族に生活の不安を背負わせていたお父さん(ワタクシ)としてはホントに脱帽です。 米軍座間キャンプでのボクシングイベントがきっかけで、金子ジムに入門してきた彼とはもう8年の付き合いになる。アマチュアキャリアのあった彼はすぐにB級−6回戦でプロテストを受験しました。実技試験の前、控え室で緊張しきっていたこのお父さんの情けない顔は、今では想像もつかないでしょう。 今回は将来の夢について、ちょっと語ってもらいました。
Q.ボクシングを引退した後はどうするつもり? −故郷のニューヨークにもどってジムを開きたい。それもプロのジムではなく、5〜17歳までの子供を中心としたアマチュアのジム・・・ Q.プロのジムをする気はないのか。 −プロは選手ひとりにかかり切りにならなくてはならない。大勢の子供達に目がゆきとどかなくなる。すべての子供達が、ボクシングをやめた後も遊びに戻ってくるようなジムにしたいんだ。 Q.でもジムを開くとなると、かなり金がいると思うが・・・ −アメリカは土地も用具も日本より安い。まったく問題ない。 Q.そう言えばアメリカでは、市や警察が青少年育成のためにボクシングを含むいろいろなスポーツに資金を提供しているらしいが・・・ −そういうことだ。 銃やドラッグによる少年犯罪に頭を抱えるアメリカでは、ボクシングは“野蛮な競技”なんかではなく“健全なスポーツ”として社会に認められているようです。日本でも柔道や剣道は市や警察などが奨励してますが、同じようなモノなのでしょう。彼のそんな夢を聞くのは初めてだったので、なんだか嬉しくなってしまいました。 Q.ジムを開く時は、必ず日本に電話をしてオレを呼んでくれ。一緒にやるから・・・ −OK OK 必ず電話する(笑い) Q.今年35歳。ボクサーとしては決して若くないので、これからのプランが気になるところだけど・・・ −年内にノンタイトルを2試合と、12月頃タイトル防衛線を1試合こなして、来年WBC世界タイトルに挑戦する。今はマネージャーが交渉中だ。 Q.オレはもう現役を退いた人間だけど、ケビンには友人として、同じ“お父さんボクサー”として是非頑張って世界を獲って欲しい。ぐっどらっく!! −さんきゅー、ニッタ!!
追記 実は、ケビンの勤務する米軍横須賀基地での取材の予定が決まっていたのですが、前日にどうしても本人の都合が悪くなってしまい、今回は見送りとなってしまいました。特にフォトグラファーの山口は基地の中を撮れると、楽しみにしていたのでガッカリでした。 またいつか機会がありましたら、取材してみたいと思います。 |