う〜、暑い日が続いています。ウチにはエアコンがないから言うわけじゃないですけど、クーラーのかけ過ぎは体に良くないですよ。気を付けて下さいね。ウチだって別に買えないわけじゃないんですけどね、ホントに・・・
ま、それはともかく今回の“戦士”は帝拳ジムのプリンスと呼ばれた元東洋太平洋S・バンタム級チャンピオン葛西裕一さんです。前回の“戦士”松本好司さんとは横浜高校ボクシング部時代からの同級生で、階級は違えど長年のライバルかつ良き悪友という関係。日本・東洋太平洋チャンピオン、世界タイトル3度挑戦(惜しくも敗退)という戦績、戦歴も2人はよく似ています。そして今は2人とも、トレーナーとして第2の人生を歩んでいるのです。
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住居がしょーちゃんとご近所の葛西さん。「どうせなら近所で会いましょうか。」ということで、最寄の駅前で待ち合わせることに―
毎回この瞬間がゾクゾクするんですが、初めて会う“戦士”としょーちゃんとの人間関係が始まる瞬間。ボクサーとしての到達度、知名度、年齢、性格。そして取材する側、される側。いろいろな要素が複雑に絡み合ってスタートする瞬間。そして1時間、2時間、酒やメシ(お茶だけの場合もアリ)を一緒に飲んだり食ったりしながら、もう少し相手のことが分かってくる。どこまで相手に踏み込めるか、どこまで相手に心を開かせるか、一瞬一瞬が勝負って感じですかね。
話はそれましたが、トレーナーの仕事を終えて葛西さんが到着したのが夜10時過ぎ。急用でこれから横浜の実家へ戻らないといといけないうことで、30分位しか時間が取れなくなってしまいました。
近くの海鮮料理店でとりあえず生ビール。葛西さんはサイダーで「どーも、よろしくー!」
月に4本の解説の仕事をこなす葛西さんは、お酒を飲まないそうです。「人前でしゃべる仕事なので、シャキッとした発声のために常に節制いる」とのこと・・・。
ん〜、偉い!!
「でも、サラリーマンよりもいい金もらってますからね。」
と葛西さん。ん〜、偉い!!
甘いマスクと細身のボディ。ところがこの一見ヤサ男、なんの、なんの、意外にも思いっきり男っぽい、というか男くさいじゃありませんか。
横浜高校ボクシング部に入部した時、「よろしく」と歩み寄る松本弘司さんに対し、
「オレはここに強くなるために来たんだ。友達を作りに来たんじゃない。」
と突っぱねた逸話はボクシング雑誌でも紹介されています。
試合中のバッティングやローブローといった反則には、「やられたらやり返すのが鉄則」とこの夜も吼えてくれました。
「ボクシングというのは、戦いの中でお互いの力関係を主張し合ってるようなもの。絶対やらせっぱなしにはさせない」
と、もう男くさい、男くさい。
「でも周りは葛西がそういうタイプとは思ってないでしょ。それもオレの計算なんですよ。」
―さすが、って感じですね。
名門帝拳ジムでエリートコースを歩み、前面的なバックアップの中でボクシングに打ち込めた環境はやはり恵まれていたと言っていいのではないでしょうか。もちろん葛西裕一というボクサーだからこそ、という部分は当然ありますけどね・・・
米国、ベネズエラ他、遠征やトレーニングキャンプと幾度となく世界レベルのボクシングと触れる機会を与えられ、その度にパワーアップしてきたこのヤサ男(毎度失礼!)のボクシングは、同じ元ボクサーとしては悔しいけれどやっぱり世界レベルなんですね。
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次に世界を獲る男といわれている西岡利晃(帝拳)のトレーナーを務める葛西さんですが、「彼にはオレが吸収してきたノウハウを伝えた。以前とは別人の様に変わった。飲み込みも早いですよ」と、トレーナーとしても世界レベルの仕事をしています。
「ボクシングはジャブが大事というのは誰でも言っていることですけど、何故大事なのか、どんな風に大事なのか、世界レベルのジャブってどんなものなのか、本当に分かっている人は少ないんじゃないですかね。僕は解説でも、ジャブの大事さをもっともっと語っていくつもりですよ。」
―このヤサ男も“ボクシング人”だな、やっぱり・・・
日本人で印象に残っている相手は“松本好司”。もちろんスパーリングだけですが、
「アイツより強いヤツは見たことがない。高校の時からレベルが違った。間違いなく日本では一番。世界でも3本の指に入りますよ。」
と、評価はピカイチ!
しかし、女性関係についての評価というと・・・
「昔っからオレが企画した食事会とかに便乗してさ。噂では結構おいしい思いをしていたらしいんですよね。大体アイツの結婚は、オレがきっかけを作ったと言ってもいいじゃないかな。」(本人がいないところでスンマセン)
横浜高校時代、葛西氏が拳のケガで病院に入院していた時のこと。同じ病室に入院していた若い人達が仲良くなるのはよくある話。そこへお見舞いに訪れた松本氏。自然とその若い同室の人達とも仲良くなります。
「とにかくよく来るんだよね。そのメンバーの中に、松ちゃんの今の奥さんがいたっていうわけ・・・」
(そんな話は聞かなかったぞ〜)
かく言うヤサ男本人ですが、今はしょーちゃんの家のご近所で、裕美子さん(27)と幸せな家庭を築いています。12月には第1子が誕生の予定。
葛西さんの試合を見て以来、元モデルだった裕美子さんとヤサ男との交際が始まりました。
「オレはどんなオンナもボクシング同様、いつもアグレッシブに自分から攻める方なんだけど、アイツだけは時間かけたなあ」
って、分かったような分かんないような話ですが、要するに彼女だけは大事に思っていたってことなんでしょうね。
休日は松本氏と同じ野球チームで、月2回プレイしているそうです。
「でも野球のセンスないんだよなあ。ボールが飛んでくるとダッキングしちゃうんだよな。」
それと最近はじめたのがサーフィン。ボクサーかサーファーになるのが昔からの夢だったそうです。
「でもこれもダメ。やっぱ元ボクサーは平行感覚がわるいよね。子供の頃は壁や柵の上を走らせたら、いつも一番だったのになあ。」
いや〜、この甘いマスクと引き締まった筋肉質のボディで、日焼けしてサーフィンがうまかったら、しょーちゃんは許しません。ねえ、皆さん。
タイ、沖縄と3カ月の旅から帰り、久々に同行した“ふぉとぐらふぁ”山口クンが質問しました。「カムバックを考えたことはないんですか?」―ヤサ男はこう答えました。
「ムリムリ、世界はそんな甘いもんじゃない。一度退いた人間が再挑戦できるような甘い世界じゃない。みんな命懸けなんだ。」
世界レベルのボクシングの中で、戦ってきた男の言葉だけに妙な説得力がありました。
結局、30分の予定が12時まで2時間近く我々に付き合ってくれたところに、このヤサ男の人の良さが出ていると思いませんか?
遅くまで有難うございました。ご近所ということで、これからもよろしくお願いしますね。
朝まで、後輩のバーで山口クンと反省会をして、翌日締切りに追われてつらい思いをしたしょーちゃんでした。
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