戦士と語る VOL1
| 元東洋太平洋バンタム級チャンピオン 新田 渉世 |
はじめまして。私、新田渉世と申します。ひょんなきっかけで、このページにオジャマすることになってしまいました。古今東西の“ボクシング人”たちを訪ね、いろいろと他では聞けない生の声をみなさんに紹介していきたいと思っています。ボクシング界に友達の少ない私は、この企画をダシに友達の輪を広げようという壮大なる野望を胸に、今第一歩を踏み出そうとしているのです。 そこで、とりあえずと言ってはなんですが、今回は筆者の自己紹介からいってみようと思います。 1967年6月26日生れ。もうじき33歳になります。20歳から30歳までの10年間プロボクサーをやってました。“子連れ国大生ボクサー”のキャッチフレーズで売り出し、3度の日本タイトル挑戦失敗(お馴染み田村センセとの死闘を含む)の末、運良くめぐってきた東洋太平洋タイトルでようやく花を咲かせることができました。 通算戦績34戦23勝(17KO)9敗2分と、まあよく頑張ったもんだと、とりあえず自分で自分をほめてあげ、人生の第1ラウンドを終了しました。引退後子連れで渡米し、サンフランシスコ近郊の田舎町に約1年間滞在。RSSボクシングクラブを主宰するシュー及川氏の協力を得て、現地のボクシング事情などをレポートし、日本の専門誌に連載していました。 ―こう言えば聞こえはいいんですが、実際の生活はというと・・・まず初めの半年は、仕事が得られず、友人、知人からかき集めた借金をハラハラしながら食いつぶしてゆく日々。毎日、商店や工務店のドアをノックしてまわり、ようやく近くのジャパニーズレストランのキッチンの仕事をGETし、後半なんとか食いつないだというのが実情です。一緒に働いた仲間は、皆ほとんどメキシカン。彼らは英語も話せるんですが、お互いの会話はスペイン語なので、私の英語は全然上達しませんでした。でもスケベで陽気な彼らといると、しんどいこともみんな吹っ飛んでいきました。
ビザ、その他の問題で1年後に帰国。ロングバケーション?を終えて、今はとりあえず日本で普通に暮らしています。今後、少しずつボクシング界の“友達の輪”を広げてゆき、古今東西の“ボクシング人”達の話に、筆者の現役時代やアメリカでの話などをおり混ぜながらおもしろい記事を書いてゆければと思っています。活動に際し、フォトグラファー修行中の後輩、山口裕朗(元フェザー級ボクサー)とコンビを組むことにしました。彼も現役時代、メキシコ武者修行の経験をもつ興味深い人物です。元ボクサーのライターとフォトグラファーという異色コンビによる新コーナー、経験者ならではの視点でペンとレンズふるって?いきたいと思ってます。どちら様もお引き立てのほど、よろしくお願いたてまつりまする。 |